魅力を伝える術

  • 2024.01.29 Monday
  • 18:40

本格焼酎の魅力のひとつをあげるならば

 

 

『瓶内熟成』だと思います。

 

 

瓶詰めされてからの変化を 私たち夫婦は『瓶内熟成』と言っています。

 

 

その変化は 作り手の想定内・・・

 

 

時に それ以上にもなると思います。

 

 

『瓶内熟成』についての私見は またいずれ書いてみたいと思います。

 

 

 

ずいぶん前の話になりますが

 

 

一昨年(2022年)の20周年記念にお客さんからいただいた一本

 

 

喜界島で黒糖焼酎を醸す 朝日酒造の ❝朝日❞ を飲んだ時に

 

 

改めて思ったのです。 感じたのです。

 

 

 

必ずしも瓶内熟成するとは言えません。

 

 

そこには 原料の選別や造りが大きな要因になるのですが。

 

 

そこは 私は本職ではありませんので・・・

 

 

 

 

 

この『瓶内熟成』の魅力を伝える術として ❝瓶詰め日❞があります。

 

 

 

 

 

 

 

この瓶詰め日を見れば 永い刻を眠ってきたのが判ります。

 

 

刻を重ね 深みを増してきて、より魅力的な味わいを醸しだしています。

 

 

 

 

 

最近は 瓶詰め日が暗号化されて一見判らない様になっています。

 

 

また、蔵ごとに仕様が違いますので コレまた判り辛い・・・イヤ!判らないです。

 

 

呑み手に伝える必要な情報とはされないのかなぁ?!

 

 

 

以前 某蔵元さんから 何故暗号化せざるおえなくなったのかは聞いたことありますが・・・

 

 

なんとも納得いくものではなく、残念なものでした。

 

 

 

せっかくの❝魅力を伝える術❞を封じてしまわなければならないなんて ┐⁠(⁠ ̄⁠ヘ⁠ ̄⁠)⁠┌

 

 

 

 

 

言っちゃっていいかな?!

 

 

 

『瓶詰め日』の説明ができないのに・・・在庫の先入れ先出しが管理できてるとは思えないのですが・・・

 

 

先入れ先出しの為にも 『瓶詰め日』って確認しやすく、重要だと思うのですがね。

 

 

 

それにしても  

 

 

誰にでも判る❝瓶詰め日❞表示は

 

 

本格焼酎の❝魅力を伝える術❞のひとつだと思うし、

 

 

焼酎愛飲の❝裾野を広げる❞きっかけだとも思うのですが。

 

 

 

自ら 術を手放すのは・・・残念すぎる。

 

 

なんてことを思うの゙だが・・・

 

 

 

違うのかなぁ〜〜〜 🤔

 

 

 

昨年の春に書いて、下書きのまま放置していたモノを 書き足してアップしてみました <(_ _)>

 

 

 

 

時代は追うが、惑わされず

  • 2021.11.18 Thursday
  • 13:05

まだ幼き頃・・・父からの教え


「人間にとって都合が良いのが発酵で 都合が悪いのがカビなんだよ」


覗き窓から見た景色は今でも覚えている


一面の綺麗な緑色


今思えば・・・『翡翠色』と表現したい景色だった


麹との出会いでした


「麹は生きているんだよ。だから こうしてしっかり見てあげないといけないんだよ」




様々なことが日々進化しています


その昔、『痛み臭』と言われた『臭い』も


技術をもって確かな手を加えられ『華やかな香り』と生まれ変わる


ひとつの流れさえ作っている



時は流れ・・・時を刻み


時代に必要とされた形に、時代に沿った形に移り行く


合う合わないは個々の趣向


しかし、


何事も興味を持って接して行きたい


そこに何かしらのヒントはあるのだから


よく思うのだが


大手企業は確かな需要のデータをとり、その時代に必要とされているモノを造る


流行りを創る


なので、そこには 『流行』という時代に必要とされているモノがある


近年で言えば・・・


『国産のジン』


機会あれば味をみるようにしている


なかなか製造に工夫凝らされた酒々である


そして、


『炭酸割り』


焼酎の炭酸割りは 蔵元も勧める飲み方のひとつの座を得た


当店でも近年は 本格焼酎を厳選しての『炭酸割り』は お品書きに記載している


あくまでも『食中酒としての炭酸割り』であることが大前提である


最近・・・ もっと食中酒としての焼酎炭酸割りがあるはずだ!!と 話していた


で、


今年度自粛休業中に見つけたモノを飲んでみた


サッポロが出された 『WATERSOUR』

 

 




炭酸水テイストと書かれている通り


炭酸ありきの アルコール飲料である


ベースが炭酸水で・・・炭酸水を焼酎で割る・・・といった感じだ



単純に度数が低い話ではなく


味わいが炭酸ありきだなぁ〜と感じる

 

 

言葉で説明しがたいのだが この感覚はだんなと共有している


探している方向性の一端を 見つけた気がする



大事にする事と固執することは 全く違うことである


流行に乗るのと踊らされるのは 違うことである


そこのところ履き違えないよう進化していきたい


あくまでも お客さまに本格焼酎の本当の美味しさを伝えるために

(携帯より)

帰る場所

  • 2021.09.27 Monday
  • 16:31

80代の洋楽を聴きながらだんなが問うてきました


「30年以上前のヴァン・ヘイレンの曲を聞いて心地良いのは、歳なんかなぁ〜」


  「勿論、歳を重ねたこともあるだろうけども曲の完成度の高さじゃないの!?」


と、答えた時・・・何かピン!!と くるものがありました


それは、音楽だけの話ではなく 色々なことに当てはまるのではないだろうか
 

 


何故 本格焼酎を楽しむときに 最後に辿り着くのは、決まって蔵の代表銘柄なのか


蔵元さんと語らうとき 熱い思いを説くのは代表銘柄のこと


確かに 新商品も大切だし必要だとは思います


しかし


長く愛飲され、蔵の根底にあるのは『代表銘柄』なのではないでしょうか


長い年月の中で、技術も革新し 原材料の品質も向上しています


自ずから同じ冠の銘柄も、ブラッシュアップを繰り返し 良い意味で変化してきています


しかし、ニュアンスというか酒質は同じものを感じます


これこそ 完成度の高さ故に


時代を経ても 変わるなかにこそある変わらないものではないでしょうか


これこそが、色々と飲んでも そこへと帰ってくる要因なのでしょう



今年ばかりは暖簾をあげれない日々ですが・・・


19年積み上げた変わらないもの


時間を経たから判る変えるべきもの


削ぎおとし残ったモノのブラッシュアップ


次に暖簾をくぐってくださる飲み手の為に


やるべきことは限りなくあります


今年は一生分の休養をとってしまいました・・・そんな気分です


後は、精一杯皆さまをお迎えしたいですね


懐かしさとほっこり感と心地好さ・・・時に程好い緊張感が持てる空間を大切に


来年2022年夏の20周年に向けて


気持ち新たに

(携帯より)

今、『白波』に出会って

  • 2021.09.20 Monday
  • 16:28

いまだ・・・飲んでいなかった銘柄に、初夏の風を感じ始めた頃からはまっている



居酒屋に足を向け始めた頃からメニューあった 『いいちこ』『二階堂』『白波』


コマーシャルで目にした 『そば焼酎雲海』


しかし


タコチューハイと言われだした頃、その後の ピーチツリーフィズ


そして、ロゼブームといったように


アルコールデビューまもない女子には 甘く魅力的な飲み物は多く


本格焼酎にはなかなかたどり着かなかった 着く必要がなかった・・・



で、


今更ながらの 『白波』 マイブームだ


きっかけは お客さんとの会話


「コロナ禍、家飲みが増えちゃって・・・スーパーで買える『白波』なんです」


自粛休業明けの営業、カウンター話


今までも『白波』というキーワードは 多々出てきてはいましたが


「昔の白波が好きだった」


「白波は学生時代に先輩に飲まされた苦い…辛い思い出の酒」


などで・・・手を出すきっかけにはなりませんでした



最初に 蔵の代表銘柄 『白波』『黒白波』 を飲んでみました

 

 




最初に感じたのは


正しい芋焼酎 でした

 

 

香りに特化したこともなく 味わいに癖があるわけでもなく

 

 

毎夜呑める・・・ 晩酌の味わいでした




お湯割りで芋の旨味をふんわり醸すと 優しい心地好い味わいを楽しめます


個人的好みとしては、『黒白波』の奥に潜む甘味が好きですね


瓶を楽しんだ後は、紙パックの『白波』『黒白波』

 

 

今の時代 紙パックの進化もあり 飲み物にパックの素材の臭いが移る事もなく

 

 

瓶詰めの味わいと同じものが楽しめます

 

 

気にしていると 今まで目につかなかったものが見えるもので

 

 

スーパーの棚で 

 

 

『白波 蔵割り12度』

 

『さくら 白波』

 

 

 

 

今まで 『蔵割り』も様々呑んできましたが 

 

 

蔵の酒質をよく理解された前割りだなぁ〜〜〜 というのが呑んだ感想で

 

 

美味しくサクサク飲めてしまい・・・ 「えっ!もうないの?!」でした

 

 

 

『黄麹仕込み』も色々呑んできましたが

 

 

アルコール感を感じることがあり 味の伸びが弱いようなイメージでした

 

 

この『さくら 白波』は 久しぶりの黄麹仕込みの美味しさを味わいました

 

 

芋由来ではなく 麹由来の華やかさを 楽しめました

 

 

 

夏も本番の頃 またまたスーパーの棚で出逢ったのが

 

 

『白波 MUGEN  さつまあかね The Tropical Wave』

 

 

 

 

こちらの焼酎 薩摩酒造さんのHPで調べてみると (抜粋させていただきました)

 

 

  当社のみが使用できるさつまいもの新品種「サツマアカネ」を100%使用し、

 

  原料由来のフルーティーな香りと濃い甘みを最大限に活かし、

 

  どんな飲み方でも特徴を損なわない味わいを実現するため、

 

  計算し尽された黄金比でブレンドしています。

 

 

 

昨今 香りに特化した焼酎をよく目にしますが 私としては 食中酒にするには・・・との考えです

 

 

食中酒は あくまでもお料理ありきの話であって 

 

 

お料理の醸す香り、味わいに添うように本格焼酎をお出しするのが 私の役割と思っています

 

 

お料理と本格焼酎は 『共に 寄り添い、引き立て合う』 が私の意図するところです

 

 

だから時には 立ち過ぎる香りをあえておさえてお出しすることもあります

 

 

手法はいくらでもありますからね

 

 

しかし そこまでして今これをお出しするのか・・・も 疑問のひとつではあります

 

 

 

この『白波 MUGEN』

 

 

確かに 分類すれば 「香り系」なのですが 甘みであり旨味が 白波由来の酒質であるからか

 

 

お湯割りで ゆるりと〜〜 お料理と共に楽しめます

 

 

また この焼酎 寝かせればなお良さを醸し出すとみて 多めに購入しました

 

 

 

こうして 休業中だというのに 在庫が増えていくんですよね(笑)

 

 

在庫 は 資産 でありますので 大切に保管して 満を持してみなさなにお出ししようと思います

 

 

 

休業中 お酒を呑む機会もほとんどなく 休肝日がほとんどですが

 

 

時に 知らなかった銘柄に出会い 新銘柄に出会い 今一度以前の銘柄に戻り

 

 

だんなと焼酎談義しております(笑)))

 

 

時に話が深ぁ〜〜〜〜くなり過ぎることも・・・ありますが

 

 

これからの一路となりえる 糧になる話し合いをしております

 

 

早く みなさまにお会いしたいです。

 

 

 

 

〇〇感

  • 2021.05.28 Friday
  • 21:18

アルコール飲料に関しては ひと通り味わう程には飲める口は持っております


本格焼酎を知るべく、あえて他のアルコール飲料を飲むことも多いですね


とは言え、毎日飲むわけでもありません


そして


家飲みでは、焼酎も 『店で扱っていない銘柄』を 飲むようにしています


あえて、紙パックを選んだりもします


先日 超久しぶりに『缶酎ハイ』を手にしました


    『タカラ缶酎ハイ』

 

 

    20210528_2496301.jpg

  
『タカラ』と言えば、


しっかりとしたアルコール感、アルコール感押し のイメージでした
 

 


アルコール入学当時は 居酒屋の酎ハイがメインでしたので、


シロップの甘さに慣れた口には 本格的過ぎました(笑)



で、


久しぶり・・・ 多分あれ以来くらいに手にしたのですが


飲んだ瞬間


「タカラだなぁ〜」


と、顔を見合わせ 言い合いました(笑)



もちろん、アルコール歴も積み重ねましたので いろんな意味で口は肥えていると思います


しかし


そんな事とは関係ない部分で


印象が全く変わらない味わい 度数ではない味わいのアルコール感押し!
 

 


近年、飲みやすさに特化したものが多く


また、アルコール度数の高さだけを追い求めたものが目立つ中


発売以来変わらないスタイルを貫く


『タカラ感』


なんだか安心しちゃいました


良い寝酒となりました(笑)



変わる変わらないの是非ではなく


貫く『○○感』が良いですね

 

 

進化はすれど 変わらぬモノ




大切なことだと思いますね

 

 

 

 

緊急事態宣言は 再延長が決まりましたね

 

 

酒類提供の緩和も 営業時間の緩和も無く・・・

 

 

と、言うことで

 

 

まだしばらくは 無職が続きます💦

 

 

 

最近 筋量は変わらず すこーしばかり 体重が減ってきました(笑)

 

 

来週は おへその辺りまで伸ばした髪を バサッと切ります

 

 

もうすこーしばかり 体重が減るでしょうか??

 

希釈と加熱

  • 2021.05.12 Wednesday
  • 20:27

いつの頃からか


飲む珈琲はドリップのみとなりました


20代30代の頃は珈琲メーカーを使っていましたが、壊れたのを機に ドリップしたところ


自分が その日にほしい味わいが、自分の加減次第で 手に入る


そんなドリップの作業が楽しくなってしまって


フト・・・奥深さに気が付くと より面白くなってしまいました


ある日ドリップしながら、湯が粉を通りすぎフィルターを通りすぎて落ちていく様を見ていると


『抽出と濾過』が同時に行われているなぁ〜 最初に気がついてくれた人に感謝だなぁ〜


と、考えていました


珈琲豆の差は勿論ありますが、私は毎日飲むものだから手軽に購入できるモノを使うようにしました


まぁ 私の手技では値段の差を克明に出せなかった見いだせなかったから・・・という理由もあり


高いから美味しい(値段以上の美味しさ)とも表現しきれず


手軽に購入できるモノで より好みに淹れること に目的をおきました


こうして考えて 珈琲を扱うと


たくさんのことが 本格焼酎の『割ること』につながるのですよね


特に、温かさがあることから 『お湯割り』 に共通点があります


このことを 数年前に改めて見つめ直してから


『お湯割り』を作ることが より楽しくなり


「これだ!!」と思う味わいに 仕上がるようになりました


あくまで個人的見解ですがね



『お湯割り』は

 

 

焼酎にお湯を注ぐことで『アルコール度数の希釈』と

 

 

           『加熱(温度を上げる)』ことが 同時に行われているんですよね
 

 



先の表現に 違和感を感じられるかと思いますが・・・

 


私は『お湯割り』を作るとき 「焼酎」「お湯」の順で行います


世間で言われている手順とは違います


美味しさを求めるには  『手順』と同じくらい大切なこてがあり


何に重点を置くかは 自由だと思います



そこには


 アルコールの量とお湯の量の割合


 注ぐお湯の温度


と、配慮することはありますが



 酒器の質 (グラスなのか陶器なのか磁器なのか・・・等)


 酒器自体の温度


 焼酎自体の温度 (季節により室温は違いますからね)

 お湯の質 (沸かす前の水の質でもありますが、沸かし方でも変わってきます)



などでも 変わってきます


そうそう! お湯を注ぐ速度、位置でも変わってきます



気にかける事柄はいくつもありますが


逆に見れば、幾通りもの手法があり 幾通りもの味わい方があるということで


大変幅の広い飲み物であるということです


こういう面が 大衆酒たる所以でしょうね



そうは言っても


家であれこれ気にかけだすと 気軽さに欠けるということになりかねないので


『希釈』 に特化するか

 

『加熱(お湯が先なら焼酎を入れることによる「冷却」ですね)』 に特化するか


まずはひとつを基準にしたほうがいいですね


と、お客さまに尋ねられた時には こういう風に提案をします



これからの季節冷たい飲み物を口にすることが増えてきますが、

 

 

そんな夜こそ 『お湯割り』 で胃腸を休ませてあげてください


そして


同じ『お湯割り』を作るなら

 

 

ちょっとばかし 『希釈』と『加熱(冷却)』が同時に行われている神秘性に 目をむけてみてください




あっ!あと、日本茶を急須で淹れるのも同じですよね


2つの事柄が 同時に行われていますよね


今も口が・・・味覚・・・がはっきり覚えている日本茶があります


あとにもさきにもあの一杯だけですが、

 

 

本当に心に沁みるお茶を 静岡は清水のお茶屋さんのご主人にいただきました

 

 


私も「あの味わいは今も口が味覚が覚えている」一杯のお湯割りを 提供できるようになりたいなぁ〜

 

 

        

 

『緊急事態宣言』が延長となりました。

 

 

予想はしていましたが・・・

 

 

まだしばし 休業が続き・・・ ます。

ほんま!旨いねん

  • 2021.04.26 Monday
  • 13:39

「これ何ていう銘柄!?」


一口飲んでの最初の言葉


おまかせが多い中、


お客さまの会話を遮らない為に銘柄をお伝えせずにお出しする場合があります


私のスタイルのひとつでもあります


なので


お客さまが一口飲まれて・・・動き、会話が 急にストップモーションになることがあります


そんな時 フト目が合い


「これ何ていう銘柄!?美味しいんだけど!!」


「じわっと旨さがくるんだけど!!」



今年のお湯割りの始まりはこの銘柄


鹿児島は日置市にあります 

 

 

  小正醸造  『市助』

 

 

 


初代の名を冠に、手をかけた逸品



最初に味をみた時に「これはお湯割りでお出ししたい」と思った


これぞ、一日の疲れを癒してくれるだれやめの酒


お客さまが言われる言葉は決まって一緒で


「身体に優しい。優しさを身体に感じる焼酎だ。」


思った通りの手応え


しかし、


追加で注文をすると・・・終売とのこと


出会うのが遅すぎた・・・


残念すぎる出会いだ・・・



しかし


このクオリティをこの価格で・・・


もっと早くに出会っていれば、皆さんにもっと楽しんでいただけたのだが・・・



あまりの残念さに 個人的見解だが(笑)、 書いてしまった



こうした、じわっと旨さが伝わる銘柄


頑張ってほしいなぁ〜

(携帯より)

策は様々ゾーン話

  • 2021.04.13 Tuesday
  • 13:36

久々・・・ またまたゾーン話ですが・・・


前回 『飲めない年齢、飲めない体質の人が作る為の マニュアル作成』


と、言いましたが


実は・・・


焼酎は 実にマニュアル作りが難しいアルコール飲料 と思っています


以前、お客さんに言われたことがあります


「せっかく美味しい水割り、お湯割りをつくるんだから

 

  マニュアルを作って 講習会兼ねて飲み会したら!?」


私の水割り、お湯割りを美味しいと思ってくださっての話なので


ありがたい提案ではあるのですが、その時の私の答えは


「焼酎は実にマニュアル化しずらい飲み物なんですよ」でした



なぜなら


 開封後に変化があるのも特徴のひとつ、 個性だというのが 焼酎の魅力のひとつであるからです



なので


開封直後の旨味と 後数杯、最後の一杯は旨味の深さが 違います


だから


私は 常 香りをみます


その姿を目撃した方からは 「すっごい飲みすけみたい(笑)」と評されました


今では、意味合いもみなさんご承知で 突っ込まれなくなりましたが(笑)ね


しかしですね


全部が全部、 『変化がある』 わけでもないのです


『変化がない』『変化が少ない』焼酎もあるわけで


そういった銘柄を取り揃え、マニュアルを作ればいいわけです



例えば・・・ですがね


地元の晩酌銘柄や しっかりと寝かして(熟成)から瓶詰めされた銘柄


そして・・・高濃度の銘柄ですかね



『味わいのバラツキを無くす』 ために 『マニュアルを作る』 ために 『銘柄を選ぶ』


これが、お客さまからお代をいただいて提供している者の最低の仕事ではないでしょうか
 

 


また、昔・・・相談を受けて


ひとつの提案をしたことがあります


銘柄を絞り・・・例えば『芋・麦・米・黒糖』を一種類ずつにして


その代わり、『これぞ旨い』の一杯をきちんと提供するようにする


すれば、みんな 銘柄の数ではなく 納得して味わってくれますよ・・・と。


さらに、


だれかれとなく扱う為には・・・


『前割り』を用意しておいて、

 

 

水割りなら氷を・・・お湯割りなら燗つけをしたらいいですよ


店オリジナルの味わいになりますし、顔のひとつとなるのでは・・・と。


ただ、なんでもかんでもでは駄目ですよ


銘柄に向き不向きがありますし、割るために使う『水』もきちんと選ばないと駄目ですよ・・・と。



マニュアルを作るに難しい飲み物ですが、


なんとでも策はあるものなのです


何を大事とするか!!


何を優先するか!!


一番は『お客さまにおいしく飲んでいただきたい』です



時折、新規のお客さまに「何銘柄ぐらいあるの!?」と聞かれます


「100本ちょっとですかね(笑)絞るはずが・・・一本減らしたら、二本増える感じですね(笑)」


さらに「こんなけあって、味覚えてるの!?」


「はい。味、くせは覚えています。仕事ですから(笑)」


質問されたお客さまはその後きまって、「おまかせで!!」の一杯です


本当にありがたいです

 

 

 

そうそう!! 昔行った『エビスビールバー』では

 

 

たくさんスタッフの方がいらっしゃいますが

 

 

オーダーが入り サーバーを触られるのは 決まって同じ方でした

 

 

ここまできちんと対応してくださる一杯は

 

 

今まで・・・ 今でも 最高の味わいの一杯です💛

 

 

あの時の旨さが 口に・・・記憶に残っています💛

 

 

 

私も そういう一杯を お届けしたいと思います



(携帯より)

粋桜

  • 2021.04.03 Saturday
  • 13:26

桜咲く播州姫路


期せずして


桜の木樽にて 刻を重ねた2つの夢が届いた

 

 

 

 右 宮崎県 黒木本店さん  『失われた時を求めて』

 

 左 福岡県 ゑびす酒造さん 『らんびき SAKURA CASK FINISH』  

 

 

ふたつ味わうと 桜樽の味わいが 見えてくる

 

麦を感じ 麹感が奥底から沸き立ってくる

 

 

そして 面白いのは

 

 

飲み終わった空のグラスから漂う香りが 時と共に変化していく

 

 

蜂蜜からメイプルシロップに・・・そしてチョコレート・・・

 

 

空のグラスでも 楽しめる!!

 

 


それぞれの蔵の想い、筋道(酒質)がきちんと表現されている


香り、味わいからそれら想いが伝わる


なんとも 夢見心地な気分になれる2つの味

 

 

久しぶりに 『粋』 を感じた


想いをきちんと伝えるべく、お届けしていきたい


お湯割り


花冷えの夜に優しく寄り添ってくれる一杯である


香り、芯から湧き出でる味わいをお楽しみください

(携帯から)

甘えちゃいけないゾーン話

  • 2021.03.16 Tuesday
  • 17:03

先日『ゾーン話』を書きましたが


本格焼酎には 懐深い(ストライク)ゾーンがあります


だから、家飲み酒としては最適なアルコール飲料です


保管が常温と言うのも強みですよね


しかしですね


懐の深さへの甘えからくる扱い方の雑さと言ってしまうか・・・


(多少の熱い湯にも耐えてしまう・・・)


探求をおなざりにしていると言うか・・・


その結果が 消費者の焼酎離れになってしまっているのでは


と、思ってしまうのは 思いすぎでしょうか!?



『ブーム』と言うかぎり、始まりがあり終わりがある


『ブーム』と言った時点で 終焉が始まっているんですよね


しかし


せっかく『ブーム』で広く認知されたんだから、この機を逃がすことはしたくない


だから


「焼酎って美味しいね」と 楽しんでもらえる環境にしなきゃいけない


では


どうしたらいいのか!? ですよね


まず


自分が作る水割り、お湯割りを飲んでみてください


「美味しい」と思いますか!?


お代わりしたいと思いますか!?


いただくお代に自信が持てますか!?


飲食店は お客さんが今や普通に入手にできる本格焼酎を

 

 

定価に上乗せしたお代をいただいているのです


だから


上乗せ分の価値は 最低でも味としてのせないといけないのです


「わざわざ飲みに来て良かった」


「お金を払う価値がある」


と、思っていただかないといけないのですよ!!



前回書いたように


同銘柄を3杯飲んだら


3杯とも温度帯、濃さ、味わい全てが違う


違うが、決してどれも不味くはなく・・・それなりに美味しい


しかし、


次は何が出てくるかと思うと、ワクワクではなくドキドキであり


定番に飲むかというと・・・ になってしまう


それでは 「今日は焼酎飲むぞー」という人への機会損失ですよね




ではどうしましょう


もし、まだアルコールが飲めない年齢や元々アルコールが駄目な人なら


きちんとしたマニュアルを作ってもらい、マニュアル通りに作らないといけないのです


慣れからくる目分量では駄目なのです


また、


作り手が解るマニュアル作成をしなければいけないのです



幸い、私はお酒が飲める年齢ですし


おかげさまで 飲める口を遺伝子として受け継いでいます


オーダーをいただき 本格焼酎を手にする時には毎度


蔵元はこの焼酎に 何を表現したいと思っておられるか


この焼酎の何を 一番表現したい(特徴)と思っておられるか


それらを踏まえた上で


だんなの作る料理に添い 持ちつ持たれつの味わい


食中酒としての味わい


を考えます


言葉にすると堅苦しいですが、枚杯ごと 肩肘はっているわけではありませんよ


当たり前のことを当たり前に 意識しているだけで


楽しく作っています



だって! 楽しいじゃないですか!!


自分が作ったモノで 人が笑顔になるって




ゾーンの広さを 利点として改めて見直し


活かす策を 個々の環境で考える時期ではないですか!?



少し意識するだけで、結構変われると思うんですがね

 

 

違うかなぁ〜〜〜

 

 

甘えてばかりだと 

 

 

せっかく新しい試みの味わいも パフォーマンスが発揮されず

 

 

物珍しさだけで 終わってしまいそうです💦

 

 

違うかなぁ〜〜〜

(携帯より)

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