「楽しいお酒ですね」
- 2013.02.28 Thursday
- 13:37
先日 お客様が言われた一言
「このお酒 本当に楽しいお酒ですね。」
この一言をいただくと
私は 本当に 嬉しいですね。
伝えたい事が 伝わった!! と。
その日は ちょうど あたしい焼酎が届いた日。
大分の 藤居醸造さんから 今シーズン初の焼酎
新焼酎 特蒸泰明
すぐに試飲をしてみると・・・
新焼酎特有の ガス臭 が 予想以上にやわらかい。
飲んだ後口には しっかりと 泰明 の風味。
これは ロックで 氷を溶かしながら
時間の流れによって 変化を見せる味わいを 楽しんでほしい。
と、思いました。
試飲する時に 必ず想像するのが
この焼酎の良さを伝えられる飲み方 提供の仕方 です。
これは 当たり前で とても大切なことです。
毎年 九州に赴き お付き合いのある蔵元さんを 訪問しています。
蒸留したて、貯蔵タンク・・・
訪問しないと味わえない楽しみを
毎年 味わわせていただいています。
その中で
発酵中のタンクの中であったり
蒸留後の原酒のタンクであったり
香りをかがせていただくのですが
それは 俗に言う 『香り』 ではなく 『臭』 というものです。
『ガス臭』 と表現しますが
イメージとしては ボンドの臭いと言いますか・・・
鼻の奥にグンッとくる臭いです。
で、
この 『新焼酎 特蒸泰明』 の封を開けた瞬間
その ガス臭 がするわけですが
これを 『ガス臭』 をしてしまうのか
『新焼酎特有の “香り”』 とするのか
これは
蔵元さんの 技であり
蔵元さんの意向を少しでもまっすぐに伝えるべき私たちの技でもあると
思います。
私は これは 『ガス臭』 ではなく 『新焼酎特有の香り』
と、感じ 判断しました。
だから
まっすぐに お客さまに 伝えています。
私たちの仕事は
たんに 焼酎を出すだけではないと 思い過ごしています。
心を込めて造られている焼酎を
いかに その蔵元さんの心を伝えられる提供の仕方ができるか
が 私のここ一夢庵での役割 と思っています。
「同じ焼酎を他で飲んだけど 味が違う」
「お湯割りを飲むのは ここだけ」
と、お言葉をいただくのも 嬉しい限りです。
また この日の
「楽しいお酒ですね。」
の この一言も
今まさに感じてほしい楽しさを感じていただけた
それを お客様が 内に秘めず 言葉にだしてくださった。
本当に ありがたい お言葉です。
そのお客様
「この焼酎 時間と共に 香りと味が 変わっていきますね。」
「楽しいお酒ですね。」
焼酎は 本当に 飲み方次第で
いくらでも パフォーマンスを発揮するお酒です。
これからも
お客さまに 伝えていきたいと 思います。
お客様の 一言が
より そう思わせてくれます。
そうそう・・・
年が変わり もう2月も最終日ですが
何度聞かれた事か!!
「今年は どこ行くの?! いつ行くの?!」
みなさんのそうした一言が
いつも私たちの背中を押してくださいます。
さて!! 今年は どこに行こうか!!
こうして 今年も 楽しく過ごして行けそうです。