こと 焼酎を伝えて 早12年目
蔵のこと、造りのこと、焼酎の魅力、飲み方
様々な事を 語ってきた。
しかし
まだまだ やることはある。
今まで伝えてきた方たちへは
さらなる 魅力を伝え
新しい方へは 焼酎本来の姿を 伝える。
先日も・・・
常連さんが 吞み会を うちでしてくださいました。
その方のお連れ様は みなさん 初めての来店の方ばかり。
「知らん焼酎の名前ばかりだけど どんな焼酎おいてるの?!」
「うちは 小さい蔵元さんの焼酎が多いですから、生産量も少なく
単純に世に出回りにくいので 姫路では見かけないモノが多いかも知れませんね。」
「生産量の少ない焼酎は 価格も高いんではないの?!」
「生産量が少ないから高いという訳では ないですよ。
原材料の質や 燃料費 などで決まるのが 基本です。」
「高い焼酎あるやん。」
「あれは 蔵から出る時は 正規の値段なんですよ。
出た先の 売る側の一部の人間の勝手な価値の付け方の値段なんです。」
「じゃ〜 ここのは違うん?!」
「うちは 特約店さんといって 蔵ときちんと契約して販売されている酒屋さんから
直接いただいていますので 正規の値段で仕入れています。」
まだまだ・・・
こういった話が起こるんですよね。
うちは 正規で仕入れていますので
うちらが正しいと思う価値をつけさせていただいて 値段を決めさせていただいています。
その価値をつけるため
水を汲みに行き、沸かし、 水・氷 ・湯 を用意させていただきますし
器も 毎年買いに行き お気に入りの作陶家さんから購入してきます。
そして なにより
その焼酎の美味さを伝えるべく飲み方を提供するように 日々焼酎を愛しています。
人間と一緒なんですよ。
まず相手のことを好きにならないと 本来の姿は見えてこないんですよ。
感じることができると 相手にも言わずもがな伝わり 応えてくれるのです。
今 私と焼酎は だんなとより関係濃いかな (笑)
話 それましたが・・・
まだまだ 焼酎の伝えるべきことは 山ほどあります。
またその後
全て 私のおすすめで 焼酎をお出しさせていただいたのですが
お二人の「芋で」 のご注文に
敢えて 同じ種類の 25度と35度 を水割りしました。
簡単な説明を添えさせていただきました。
一口飲んで 「甘い」
そして 飲み比べて 「確かに 35度の方が 味が解りやすい」
そこで
「私も 思うんですよね。 35度の方が旨みが凝縮されているのか
割った時の味わいがより深いんですよね。
「難しいことは良く分からんけど・・・」
「いやいや 一言目の『甘い』 だけで十分です。
この焼酎は それを伝えたくて選んだのですから」
なんて話をしました。
またまたその後
お仲間さんの話の中で 聞こえてきたのが・・・
「わしが飲み始めた頃だから 20年も30年も前の話やで
『麦』いうたら 何かを入れな飲めへん焼酎のイメージなんや。
でも、『芋』はそのまま飲めたから それ以来 『芋』ばっかりや。」
で、
常連さんの大好きな大分麦焼酎をいつものようにお出ししていたのを 口をつけられ
「こうばしいなぁ〜 『芋』やな」
少し前も書きましたが
香ばしい=芋焼酎
このイメージの定着は 強いですね。
最初に世に出た 麦焼酎のイメージ がこれほど根強いとは・・・
と、思いますね。
本来なら ここで 麦焼酎のイメージを伝えていくのですが・・・
話が盛り上がっていましたし、
まずは
焼酎に対してのイメージを 持ち直していただきたかったので
その日は 『芋焼酎』 の水割りで終始しました。
次回 ご来店いただけたなら
『麦焼酎』 のお話もしたいなと 思います。
まだまだ 私と焼酎の恋愛関係は 深まりそうですね。