昨年に焼酎記事が載っている雑誌を購入した。
購入したわりに 端から端まで読み込んでいなかった。
で、先日なにげなく・・・また手にとって 読み返していた。
そこで 気になった部分が出てきた。
焼酎の特徴の説明部分なのだが・・・
この世界では有名な方の表現をもってしても・・・
「黒糖焼酎の特徴」 の表現が・・・
なぜ?! と思った。
なぜ お酒を 違うお酒で表現するのだろう???
しかし 『ラム酒』 と表現して どれだけの人がラム酒の味を知っているのだろう。
そもそも 『ラム酒』 と言っても 色々ある。
国外の『ラム酒』 と 国内の『ラム酒』の味わいも違う。
私も 黒糖焼酎をきちんと知りたくて 『ラム酒』をここ2年ほど飲むようになった。
それまでは バーに行っても ウォッカベースのカクテルを飲んでいた。
しかし
元をたどれば・・・同じ原材料の違う製造方法のお酒の味わいを知ることで
新しい発見があるのでは・・・ という思いで 『ラム酒』をオーダーするようになった。
例えば
ホワイトラムの「バカルディ」でカクテルを作ってもらったり
ダークラムの「ロンサカバ」をロックで 氷を溶かしながら温度変化を楽しんだり、度数変化を楽しんだりする。
一度 「ロンサカバ」で オレンジを使ってカクテルを作ってもらったことがある。
ダークラム特有の熟成具合が強く表現されていて、
「オレンジのカクテルって可愛いイメージがあるけれど、これはまるで悪い顔したオレンジだ!」 と表現した。
絵に書いたら・・・
常夏のパラソルの下ビキニ姿のオレンジか 海辺の真黒なサングラスのオレンジか・・・ かな (笑)
そして
以前 南大東島の 「コルコル」 を購入して飲んでみた。
同じラムでも やはり 『和』テイストを感じる。
このままいただくより 何かを割ってカクテルを作りたいと思った。
私的には そこが 黒糖焼酎とラム酒の大きな相違点に思う。
そのまま愉しむ酒なのか・・・割る為に作られた酒なのか・・・
こうして
まだ『ラム酒』経験の浅い私でも 個々のラム酒の味わいに違いがあることは解る。
だから
『黒糖焼酎』の説明に 一概に『ラム酒』の様な・・・ とは言えない。
言ってはいけないと思っている。
これは 本当に あくまで 私の勝手な意見のひとつであることは 断っておきたいのだが。
先日のお酒の会においても、普段の営業の中でも
黒糖焼酎を初めて呑まれる方が多いし
喜界島・・・ 奄美諸島の位置を判らない方も多いし (沖縄は知っておられるのだが・・・)
もちろん 島の事情なんて 瀬戸内に住まう人間には想像付きにくいことだし
だからこそ
黒糖焼酎の味だけでなく 味と一緒に島の風土を伝えていってこそ
黒糖焼酎が 焼酎飲みの中に選択の一つとして根付くのでは・・・ と思ってお出ししている。
「もう1杯飲みたい」 と思ってもらえる味を伝えていきたい・・・ と思ってお出ししている。
これは黒糖焼酎に限ったことではないが。
こうした機会に触れる度
まだまだ先は長い旅だな・・・ と思う。
それだけ 愉しみも多い。
ほそぼそとだけれども、 とぎれることなく 暖簾をあげ続け
国酒である 『焼酎』 を少しでも広めていければ と思う日々である。
そしてなにより 酒が美味く感じるように 健康でいたい と思う日々である。
こうした仕事をしていると、毎日呑んでいるように思われがちだが・・・
私たち お休みの日にしか呑まない。 なので休肝日6日なのである。
仕事中飲んでいるのは お茶 である。
これも 作ったお酒の味を見る時に ストレートにその味が解る意味合いもあるが・・・。
今年も 蔵元さんに会いに行く。
連絡も取れ 「待っているよ」とのお声をいただくと 心は先に飛んでいきそうだ♡
明日はちょっとまた 楽しみな焼酎が 届く。
今から ウキウキである。