うちの焼酎の会は 宴会形式だと 前回書かせていただきました。
参加されるお客様はもちろん 蔵元さんも 宴会の一員というスタイルです。
宴会の一員に たまたま焼酎の蔵元さんの居た! てな感じですね。
そのほうが 蔵元さんのお人柄にふれていただき易く思うのです。
そこで
用意する 焼酎の話ですが・・・。
前も書いたように 焼酎の味わいは 私たちが伝える事ができます。
いや!! 伝えます。
各蔵元さんごとに ラインナップを揃えておりますから
蔵の中での 呑み比べも 呑み方違いでの呑み比べも ご希望あればご用意します。
それが 私たちの仕事と 思っております。
で、
会の時に 蔵のラインナップ全てを並べる事は簡単なことです。
しかし
例えば・・・ 先日の重家酒造さんは うちでは 9種類扱わせていただいてますが
9種類すべて味わいの違いを記憶させることは
仕事で試飲などに慣れている また そもそもその蔵の酒質を理解しているなら話は別ですが
一般の消費者の方には 大変な作業の様に思うのです。
呑んだ瞬間には 違いは把握されたとして、 9杯目に 1杯目の味わいが鮮明に残るかというと・・・
ならば
絞った銘柄で提供して 気に入ったから 次回他の銘柄も呑んでみよう!! につなげたほうが
その蔵のファンになっていただけやすいと思います。
確かに その日のうちに 味わいを覚えて、記憶に残す必要はないといわれれば そうなのですが・・・
「今日の 蔵元さんとの吞み会おいしかったねぇ〜」のちょいと先を 考えていますので・・・。
また、宴会形式なので ワイワイ焼酎を楽しむ!! が目的の一つでもありますので
1杯1杯に神経質に味わい確認をするより
みんなで同じものを飲んで 感想を話したり まつわる話をしたほうが
よりその味わいが美味しくなると 思うのです。
で、そこで・・・
私の仕事として
『絞った銘柄』 『その蔵の味わいの表現』 が大事となります。
今回は
こんな感じです。
乾杯には 共に 夏季限定焼酎をキンキンに冷やして ロックでご用意しました。
暑い日中の のどの渇きをうるおしてくださったようです。
また 『夏ちんぐ』 には勝手に副題をつけ 『昨年の夏の思い出』として
敢えて 昨年 今年用にと 1本寝かしておいた分を お出ししました。
これも 昨年に味を見て 来年の味わいを楽しみを感じたので敢えて寝かしておりました。
他の銘柄に対しては
蔵の代表銘柄である 『雪洲』 はきちんと味わっていただきたい というわたしたちの想い。
蔵を今まで支えてきた銘柄の美味さがあってこその 今の新しい銘柄の美味さが伝わる という想い。
また 原酒を割る という深みのある美味さを伝えたくて
『雪洲』 の25度と35度 の『前割り』をご用意しました。
その場で 水割りを作るのではなく 『前割り』 をご用意しました。
お湯割りが希望の方には この『前割り』を温めてお出ししました。
今回は 7月28日に呑む前提での前割りでしたので
逆算して 割る日を決め 寝かしました。
前割りした日が違うのは 個々の味わいの違いを私なりの判断でのことです。
割る割合は 5:5だからいい というものでもないし
日数は 長ければいい というものでもありません。
個々 適した割合や期間 があると思っていますので・・・
最大限のパフォーマンスを発揮できるように 常に意識しております。
昔 疑問に思っていたのが
お酒の会などで 各ブースに行くと 生(き) で味を見る というスタイルです。
25度のものを常温で口に含んで その味わい 香りの広がり はどこまで判るのか。
それで本当に その焼酎のうまさは 伝わるのか。
これも 先程から言う 生業としている者と一般の方の違いがあっての話です。
一般の消費者の方へのアピールなら 蔵がこれぞと思う前割りにしておけば
味わいと呑み方のアピールを同時にできるのになぁ〜
なんて勝手な感想をもっておりました。
なんて、色々な思いから
『絞った銘柄』 『前割り』 のスタイルに このところ変更しております。
今 会の中での新しい提供も 考えております。
そんなことを考えるだけで ワクワク♪ します。
焼酎布教活動 まだまだ!!やること山ほどあります。
さぁ〜 今日もそろそろお品書きを書く時間だ!!