9月の蔵元巡礼の旅で訪れた時
「15日行くけどさぁ〜 やってるよね!?」
の一言をいただいて・・・
それなら 焼酎の会をしよう!! ということになった。
初めてお会いして すぐにそういったお言葉をいただくとは思わず
驚くやら嬉しいやら。
その言葉の瞬間から すぐに頭の中で構成を始めた。
『天盃』さんの何を伝えたいか。
『天盃』さんの他にない魅力とは。
あくまでも 私の感覚の話だが。
会をするときに毎回 私なりに考える。
焼酎の組み立てについては だんなは私に任してくれているという前提での話だが。
以前にも書いたように
ただただ 銘柄を並べただけでは伝わるものも伝わらないと思っている。
これも以前に書いたことだが
焼酎を生業としている者は別の話だ。
あくまでも 一般消費者を対象とするとき 端的に明確に少量の情報でいいから確実に伝えることを考える。
それも 焼酎というアルコール商品なので 酔う事を想定内として・・・
次の朝に 何らかの印象が残っているか。 が大切に思う。
ということで、 今回の 『天盃の会』は
うちには
「宝壺」なる 5ℓはいる壺(原酒40度)がある。
この壺の特徴は 使った分だけ継ぎ足すという方法をとることだ。
つまり 壺ごとに味わいが違うということだ。
うちの壺は この壺がやって来た日2014年6月18日からうちならでわの「宝壺」が始まっている。
この「宝壺」だけを呑んでも 呑みやすさ深みは判るかと思うが 基準がなければ
どのくらい どのように 風味・味わい・呑み口 が違うのかは解らないと思う。
だから 敢えて
「宝壺」の水割りと 壺に継ぎ足す為に用意した瓶からの水割りを用意した。
そうそう!!
こと 『天盃』さんに関しては 前割りをして寝かすということはしなかった。
なぜなら
『天盃』さんに関しては 前割りの美味さの違いよりも
『天盃』さん自身の美味さの違いを知って欲しかったから。
これが最初に書いた 蔵元さんごとに会の趣向を考える
何を伝えたいか
である。
また、天盃さんは 度数違い をだされてるので
プラス
天盃25度の水割りを呑んで頂いた。
全て 割った時の度数は近くした。
つまり 度数違い、環境違いを 同じ条件で呑むことによって 違いを明確に伝えたかったのだ。
程度は様々として 違いは解っていただけたようだ。
また 継ぎ足し の魅力も伝わったのではと思っている。
「水割り」での提供の仕方については
誰にでも呑んでいただけ易い。 ということである。
また 私が一度に 同じタイミングで対応ができるという 都合もある。
いつかは 『お湯割りの会』 もしてみたい。
また
お客様は常に進化している。
だから お金をいただいている者としては
その進化の先を 常に歩かなければと思っている。
なので
なにかしら 新しい焼酎の魅力、面白味を伝えていきたいと思っている。
そこで
黒板の下2つは 新しい提案をしてみた。
意外性に お客様も愉しんでくださったようだ。
まだまだ 改良というか煮詰めて常に同じものを提供できるようにする必要がある。
それは 私の大きな課題であり 愉しみである。
子供の頃に リカちゃん人形を買ってもらった時のような ワクワク感がある。
こうして3時間程の焼酎の会は終宴を迎えた。
蔵元さんの 多田さんも
皆さんの質問に 経営学から焼酎の未来まで たくさん語ってくださった。
参加してくださったみなさまも
天盃の焼酎の味わいと共に多田さんのお人柄、話の内容を 持ち帰ってくださったのではと思う。
一人でも二人でも 天盃ファン いやいや根強い焼酎ファンが築ければと思う。
みなさんが帰られた後 席を変えようと思っていたのだが
結局 店で 3人で話し込んだ。
蔵を訪問させていただいた時もそうだったのだが 時間が経つのが早い!! 早すぎる!!
気がつけば 窓の外が明るくなり始め 鳥のさえずりが聞こえ始めた。
時計は ボ〜ンボ〜ンと鳴りながら 5時を告げた。
これは大変!! と名残惜しいが別れを告げる。
次回お会いする日が 今から楽しみだ。
また違う進歩した自分で お会いしたいと思う。