摂酒琢磨(o^-')b !
- 2015.05.28 Thursday
- 19:26
これだけ焼酎に特化していると、どうしても焼酎しか飲まないように思われがちだ。
「昨日ワインを飲んでね♪」「なかでも、アリゴテが口に合うんですよね♪」なんて話をしていると…
「ワイン飲むんだぁ!!」と驚かれることも。
「ワインの味も判るの!?」と聞かれることもある。
そんな時は「焼酎だけ飲んでいても、焼酎の良さは判らないからね」とお話する。
色々な理由から外では焼酎を飲まなくなってひとしい。
逆に言えば、焼酎を飲む店は決まっている。
理由は…まぁ〜職業病だなf(^^;)
で、話は戻り…
『焼酎だけ飲んでいても、焼酎の良さは判らない』
常々思っていたが、近頃では確信に近い。
以前は『黒糖焼酎』をよりよく理解したくて、『ラム酒』をバーに行くと、飲み話を聞いた。
ホワイトラムは主にカクテルベースに使われているが、
私はダークラムをロックで氷を溶かしながら温度帯の変化での味わいの移り変わりを楽しんだ。
『黒糖焼酎』との相違点と共通点を探った。
すると…
『黒糖焼酎』の味わいをより深く理解することが、新たな表現を見つけることができた。
昨年末からは、ブランデーを飲んでいる。
同じ蒸留酒である『ブランデー』から学ぶことはたくさんある。
きっかけはとある方の影響であるが、素敵な出逢いであったと思う。
まず、簡単に言うと『ブランデー』は
「広い意味ではフルーツを原料として蒸留した酒を指しますが、一般的にはブドウでつくられたワインを蒸留し、樽で長期間熟成させた酒」である。
私がまず出逢ったのは『カルヴァドス』である。
リンゴを原料として、フランスのノルマンディー地方で造られている。
10〜30%セイヨウナシが入っている。
特筆すべき点は、2回蒸留ということではないだろうか。
香りに味わいにリンゴを感じる。
蒸留されているのに…確かに感じる。
では、日本のアップルブランデーはどんなものかと…飲んでみた。
『カルヴァドス』と名乗れるのはノルマンディー地方で造られたもののみで、他は『アップルブランデー』と呼ぶ。
ワインの時もそうだったが、日本の飲み物には『和』のテイストを強く感じる。
ひとしきり…色々な種類を飲み、味わいの特長をつかむ。
次に選んだのは、ニッカの単式蒸留葡萄原酒100%『アランビック』
そして、次に選んだのは…『マール』である。
フランス産のブランデーで、ブドウの絞りかすから造られている。
そのままでは飲めたものではない。
しかし、割って飲むと…干し葡萄の皮の味であったり、枝!?の味を感じる。
そうそう!!
焼酎飲みの性か!?ついつい割って飲むことを重視。
あたりを見た時に、割ったときの味わいの想像をする。
そして、水・お湯・炭酸で割って楽しむ。
以前、ワインをメインとするフレンチの方に「カルヴァドスのお湯割りが…」と話すと、目がテン!!に。
「割る発想は無かったわぁ〜」と。
むやみに割ることはなく、選ぶが、『割ったときの味わいの想像』は常に持ち合わせている。
性か!?癖か!?特技か!?
ありがたい特長に思っている。
で、
こうして色々な洋酒を飲んでいると…焼酎を飲んだときに、今まで以上に味が判るようになっていた。
繊細に判るようになっていた。
そして、
焼酎を割ったときの味わいの表現が多彩に想像できるようになった。
思いがけない産物。
ありがたい財産。
『摂酒琢磨』
これからもジャンル問わず摂酒して味覚を磨いでいきたい。
中には自分が扱っているモノ、自分が携わっているモノしか口にされない方がおられるが…
是非とも他のジャンル、他の蔵のモノも口にしていただきたい。
そして、飲み方も色々と口にしていただきたい。
知らない味わいに出逢えるはずである。
私はこれからも…『摂酒琢磨』
(携帯より)