先日2月28日日曜日
新幹線「さくら」に乗車して 鹿児島に行ってきました。
昨年 杯を交わした(笑)?! 酒屋さんの主催の会があるので
スーツ姿に身を整え 鹿児島に向かった。
と、言うのも
このところ こと焼酎をとりまく環境からの刺激がなく
地方都市で孤軍奮闘状態の当店に ムズムズ感がつもりはじめていた私。
「世間は一体どうなんだぁ====」
と、叫んでいた。
と、言うことで
主人だけでなく 私も同行することにした。
2人分の出費よりも 明日への活力である。
「さくら」に乗って 姫路から鹿児島中央駅まで 乗り換えなしの3時間半
鹿児島は 近かった。
駅から会場までは さほど遠くなく 歩いていく。
歩いて知ること、感じることも多く 楽しい時間である。
予定の時刻に会場入り。
酒屋の社長、スタッフの方々が
「遠路はるばる〜」 と出迎えてくださった。
温かい歓迎に 知らない場所が 馴染みの場所に変わる。
これが
人の縁なんだなぁ〜 と思う。
まずはひと蔵ずつの自己紹介。
宇都酒造さん
小正醸造さん
白石酒造さん
小牧醸造さん
彼らは今年38歳になる。
私たちのちょうど10歳年下。
今回の参加目的のひとつには
自分たちが今後10年20年と焼酎居酒屋を営んでいくうえで
必ずと言っても過言ではない確率で 彼らの焼酎に出会うはずである。
いや 出会わなければ 20年後に焼酎一筋の絵が描けなくなる。
では
少しでも早く 今彼らが何を考えているのか 未来像をどのように描いているのかを
直に逢って 声を聞きたかった。
結論から言うと
逢いに行って 良かった。
雑誌や風の便りだけでは解らない 本音が見える。
歴史や伝統を受け継ぐ者としての覚悟や
次の世代に引く継ぐ者としての責任感が 感じられた。
彼らの酒をどう表現していくべきなのか捉えられた気がする。
3時間の会に続き 社長の取り計らいで反省会にも参加させていただき、
天文館の夜はまだまだと3次会突入で
延べ12時間ほど一緒に焼酎の杯を重ねながら時を過ごした。
会の終わりの挨拶時のひとコマだが(ちょっとピンぼけですみません)
この笑顔の仲間に入れてもらえて
本音でトークして
本当に 楽しいだけでない充実した有意義な時間が過ごせた。
話の内容は なかなかこういった所には書けないのだが・・・
反省会の最後に 皆が一言づつ挨拶をした中で
紅一点?!の私にも 「奥さん〆をどうぞ!」と回って来た。
想定外の挨拶に 何を言おうか迷ったが
私なりに 私の立場を表現してみた。
「当店は 主人が料理を作り 焼酎は私が担当しています。
主人は焼酎ありきの料理を作ります。
私は主人の料理が生きるように 焼酎を割ります。
しかし
それだけでは 焼酎の本来の味わいを表現できません。
だから
こうして毎年九州に足を運び 蔵元さんと直接お話しさせていただいています。
蔵元さんがどんな方なのか どんなお考えなのか
それらを加味して その焼酎の本来の味わいを活かす
これが 私の仕事です。
皆さんは 造りのプロです。
私は 焼酎の割り方のプロであります。
時に 蔵元さんも知らないような 焼酎の味わいを見つける事も出来ます。
来店してくださった蔵元さんが実際に
『うちの焼酎こんな味わいもだせるんだな』
と、おっしゃってくださると
『よっしゃ!!』 と思います。
今日も割り方として みなさんとお話しできて とても良かったです。
これを御縁に これからもよろしくお願いいたします。」
文にすると長くなってしまいましたが こうした挨拶をさせていただきました。
帰りにガッツリ買いこんできた4蔵の焼酎を
彼らとの話や笑顔を思い出しながら割っております。
まだまだ 「もっとここを引き出したい」 と思いながらの毎日です。
焼酎居酒屋 割り方として
蔵元さんに 「うちの焼酎を預けたい」と思っていただけるように
これからも 日々精進していきたいと
改めて思えた 鹿児島滞在でした。
鹿児島でお世話になったみなさま
本当に ありがとうございました。
またどこかで お会いできる日を楽しみにしております。